会社帰りに同僚と一杯、ということはよくありますね。酒席は今も大事なコミュニケーションの場であるといえるでしょう。単にアルコールを摂取したいだけ、というのではなく、お酒でほころんだ気持ちのやりとりを通じ、仲間と親交を深めたいという目的もあるのでしょうね。
もっとも、お酒を飲んでも、飲まれてしまっては元も子もありません。ご自分のリミットをわきまえて、楽しく節度ある宴席を心がけるのが大人の飲み方といえます。お酒や酒席については、世の先人たちにも一家言あるようです。酒席での失敗も含め、自分たちの経験を踏まえて確信を持って語っているところがなぜか共通しています。
百薬の長ともいわれるアルコールを活用するか、敬遠するかは人それぞれですが、先人の言葉を肴に、あなたも酒席・飲み会について思いを致してみませんか? それでは、ごいっしょにどうぞ。
酒席・飲み会にまつわる名言 30選
(1) 酒は、働く人に大きな力を与える。
~ホメロス~
(2) ほろ酔いで夢見れば 想い出は美しく 時はすべてを許し やさしさに変えてゆく。
~河島英五~
(3) 宴会と同じように、人生からも、飲みすぎもせず、喉が乾きもしないうちに立ち去るのが一番良い。
~アリストテレス~
(4) 酒の席においては、いかなる約束もせぬ事。これは、よくよく気をつけぬと、とんだ事になる。
~太宰治~
(5) 酒が作り出した友情は、酒のように一晩しかもたない。
~ローガウ~
(6) 飲酒のコツは短く切り上げることである。名言もしかり。
~チャールズ・ラム~
(7) 酒の1杯は健康のため、2杯は快楽のため、3杯は放縦のため、4杯は狂気のため。
~アナカルシス~
(8) 酔ったときに、その人の本性が現れる。飲みニケーションの場は、人間観察・人物評価にもってこいの場なのである。人間を知るのに、これほど面白い、また、役に立つ場はない。
~福田健~
(9) 傷をなめ合うような酒ならよせって言ってんです。少々窮屈でもなにかを吸収できる人と飲む酒、これが価値あり。いい酒は人間を広げてくれますよ。
~五代目三遊亭圓楽~
(10) 酒には飲みたくて飲む酒と、飲む必要があって飲む酒がある。
~ローレンス・ブロック~
(11) 君子の交わりは淡きこと水のごとく、小人の交わりは甘きこと醴(あまざけ)のごとし。
~荘子~
(12) 1杯のコーヒーはインスピレーションを与え、1杯のブランデーは苦悩を取り除く。
~ベートーベン~
(13) 世の中に 下戸の建てたる 蔵もなし。
~井原西鶴~
(14) かなしめば高く笑ひき 酒をもて 悶(もん)を解(げ)すといふ年上の友。
~石川啄木~
(15) 酒は人間をダメにするものではないのです。人間は駄目なものだというのを確認させるために、酒は存在しております。
~七代目立川談志~
(16) いい酒の飲み方の鉄則を一つお教えしよう。いやな気分のときは人と酒を飲まないこと。これに尽きる。
~斎藤茂太~
(17) 二度子供になるは老人のみならず、酔っ払いもしかり。
~プラトン~
(18) かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ。
~若山牧水~
(19) 居酒屋の良さは、仕事や家庭の人間関係から離れ、一人の時間を持てるところにあり、それは他人の渦巻く市井に埋没する孤独感にある。
~太田和彦~
(20) 酒は天の美禄(びろく)なり。少し飲めば陽気を助け、血気をやわらげ、食気(くいけ)をめぐらし、愁(うれい)を去り、興を発して甚(はなは)だ人に益あり。
~貝原益軒~
(21) 酒は量なしといえども乱に及ばず。
~孔子
(22) 酒は口を軽快にする。だが、酒はさらに心を打ち明けさせる。こうして酒はひとつの道徳的性質、つまり心の率直さを運ぶ物質である。
~イマヌエル・カント~
(23) そんなこと 言ったか 酔いの恐ろしさ。
~渡辺蓮夫~
(24) 悩みを紛らわそうと酒を飲んだりするのは、少しも解決にはなりません。唯一の解決法は、その悩みと正面から向き合うことです。ただしそのためには、心が平安でなければなりません。
~ジョセフ・マーフィー~
(25) 大体お酒のみには二種類ありますね。酔いたい人と飲みたい人とです。
~内田百閒~
(26) 若者にとって、酒は大人への勲章である。だから、無闇に飲む。大量に飲むほど、大人に近づけたような錯覚がある。
~吉行淳之介~
(27) お酒を飲んで、いい気分に酔っぱらって、そのまま死んでしまうのが、一番幸せな死に方ではないだろうか。
~ながれおとや~
(28) 酒に酔った、恋に酔った、歌に酔った、この三酔が私の人生を豊かに彩った。
~西岡光秋~
(29) 酒は人間そのものにほかならない。
~ボードレール~
(30) さかなひと切れ 胡瓜わかめ 酒すこし 私の今日が終わる これが一生の 終わりであってもよろしい。
~榎本栄一~