思わず喧嘩(けんか)してしまうときってありますよね。でも喧嘩の後、とても気まずくなりませんか? 感情を爆発させたことへの後悔と、どうやって相手との関係を修復すればいいかについてあれこれ考えることとが入り混じって、何ともいえない気持ちになります。
そもそも喧嘩はしていいものなのか、それとも我慢するべきなのか、する場合にはどう振る舞えばいいのか…。喧嘩について、人生の先輩たちの見方はさまざまです。まあ、しちゃうよねという見方もあれば、喧嘩している暇なんてないという見方もあります。喧嘩するなら相手に手強いと思わせろという人もいて、それぞれのお人柄が透けて見えてきます。
喧嘩についてあなたはどう思いますか? せっかくの機会ですから、先輩たちの名言に触れて考えてみましょう。それでは、ごいっしょにどうぞ。
喧嘩にまつわる名言 20選
(1) だが、しかし、と言って後、ケンカははじまるのである。
~塩野七生~
(2) 喧嘩をつくるのは倦怠だ。その証拠は、いちばん喧嘩好きなのは、仕事や心配のいちばん少ない人間に決まっているからだ。
~アラン~
(3) 恋人同士の喧嘩は恋の更新なり。
~プビリウス・テレンティウス・アフェル~
(4) 人は喧嘩するとき、双方とも悪いと感じている。
~ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ~
(5) 喧嘩をしたあと、いちばんいいのはさりげなく、しかもきちんと謝ることです。かといって大げさに詫びないこと。大仰(おおぎょう)に謝られると、詫びられたほうが身の置き所がなくなってしまう。
~斎藤茂太~
(6) 喧嘩というものは自分本位にやるべきもので、いいたいことをいって、こちらの溜飲(りゅういん)が下がれば、それで最上としなければならない。勝ち負けにこだわる必要はない。
~河盛好蔵~
(7) 本当に他人の人柄がわかるのは、その人と大喧嘩したときということです。そのときこそ、そしてそのとき初めて、その人の真の人格が判断できるんです。
~アンネ・フランク~
(8) 上司との喧嘩、やるなら堂々とやりなさい。その喧嘩がフォア・ザ・カンパニー(会社のため)であるのなら。
~前田勝之助~
(9) 3週間互いに研究しあい、3ヶ月間愛し合い、3年間喧嘩をし、30年間我慢しあう。そして子供達が同じことをまた始める。
~イポリット・テーヌ~
(10) 人はたいてい議論する能力がないから喧嘩するのである。
~ギルバート・ケイス・チェスタートン~
(11) 自己の向上を心がけている者は、喧嘩などする暇がないはずだ。おまけに、喧嘩の結果、不機嫌になったり自制心を失ったりすることを思えば、いよいよ喧嘩はできなくなる。
~エイブラハム・リンカーン~
(12) 絶対、喧嘩をはじめてはならぬ、が、いったん始めたからには、相手にこれは手強いと思い知らせてやるがいい。
~ウィリアム・シェイクスピア~
(13) 喧嘩をすると、たいていの場合、お互いの誤解がいっそう大きくなるものである。
~アンドレ・ジッド~
(14) 喧嘩は、悪いのが一方の側だけだった場含には、決して長続きはしないものである。
~ラ・ロシュフーコー~
(15) 私は気むずかしくて喧嘩好きな人を疫病患者のように避ける。また、利害にとらわれず興奮もしないで論ずることができない問題には、義務として強いられない限り立ち入らない。
~ミシェル・ド・モンテーニュ~
(16) 夫婦が喧嘩するのはお互いに言うことが何もないからである。それは両者にとって時間をつぶす一つの方法なのである。
~アンリ・ド・モンテルラン~
(17) 男は喧嘩をするときには断乎喧嘩をするという大勇猛心をもっておらねば、いかに各論卓説を口にしていても、ひとは小才子としか見てくれぬぞ。
~坂本龍馬~
(18) どうも、同じクラスの者は大学を出てからも、仲の良いくせにつまらないところで張合って喧嘩をしたがる傾向がある。
~太宰治~
(19) 東に病気の子供あれば行って看病してやり 西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負い 南に死にそうな人あれば行ってこわがらなくてもいいといい 北に喧嘩や訴訟があればつまらないからやめろといい。
~宮沢賢治~
(20) つまらない喧嘩が高じると、取り返しのつかない事態が生じるから、早く和解せよ。
~アイソポス~