会社勤めをしているからには、利益を上げるのが最大の目標となります。とはいえ、ただ利益を上げるだけでは、世の大方の偉人・有名人は満足しないようです。商売の相手方の利益にも十分に配慮し、利用者のニーズを満たすことで社会に貢献することまで求める先人が多いのです。
もちろん、理想だけを追い求めるわけではなく、現実に根ざして利益を計算できる状態を保つことは大切です。利益と理想、両者のバランスをとるなかで仕事が成り立つという考えを先人は大事にしているようなのです。なかなか難しいですね。
ともあれ、あなたが利益について考える際、偉人・有名人の名言は多くのヒントを与えてくれます。サッと目を通し、ビジネスの心得として頭のなかに入れておいてください。それでは、ごいっしょにどうぞ。
利益にまつわる名言 30選
(1) わたしは利益を得るときだけでなく、利益を使う際にも道があるはずだと考えている。つまり、『利を求めるに道あり。利を散ずるに道あり』である。
~稲盛和夫~
(2) 人間が高貴で美しいといえる人物になるのは、個性を全てなくして画一的になることによってではない。他人の権利と利益をおかしてはならないという条件のもとで、個性を育て際立たせることによってである。
~ジョン・スチュアート・ミル~
(3) 利己主義は人類最大の不幸である。
~グラッドストーン~
(4) 悪質な手段で金をもうけてはいけない。不正に得た金は利益ではなく損失である。
~ヘシオドス~
(5) 他人の利益を図らずして自ら栄えることができない。
~アンドリュー・カーネギー~
(6) マーケティングを最も短い言葉で定義すると、『ニーズに応えて利益をあげること』となる。
~フィリップ・コトラー~
(7) 企業の利潤、商売の利益というものは、社会に対する貢献度によって決まるものであり、その貢献の度合いによって社会は企業に利潤をもたらす。社会に貢献しない企業は、だから利潤は得られないし、得たとしても、又それは何日も続かない。そしてその企業は社会から消え去ることになる。
~飯田亮~
(8) 人生には損得を超越した一面、自分がこれと決めたものには命を賭けてでもそれに邁進(まいしん)するという一面があってもよいのではないだろうか。
~松下幸之助~
(9) 倹約した金はもうけた金である。
~アンリ・ド・レニエ~
(10) けちはちばしば反対の結果をもたらす。つまり、遠い当てにならない希望のために全財産を投ずる者が数多くあるかと思うと、ある者は、目先のちっぽけな利得のために将来の大きなもうけを逃す。
~ラ・ロシュフコー~
(11) ある事業にとって何が本当に重要なものかを決めるのは、会社のトップにいる重役たちの務めだ。これは気の抜けない戦略のステップなのだ。今現在の利益を上げるために、将来への投資をやめたり、あるいはコスト削減のために顧客へのサービスを犠牲にしたりすると、いずれの場合もビジネスは終局を迎えることになる。
~ケリー・グリーソン~
(12) 事業というのはお金だけをもうけようとして成功した人はいません。利益は後からついてきます。
~永山勝利~
(13) 一般的にいうと、人間の力というものは、明らかに利益となるような未来を得るための今日の手段である。
~トマス・ホッブズ~
(14) 社会とは、いわば、その成員を構成していると考えられる個々の個人より成り立つところの架空のものにすぎない。社会の利益とは、それを構成する個人の利益の総和にすぎない。
~ジェレミー・ベンサム~
(15) 規模の大小にかかわらず、何か新たな事業を興す場合には、予想した以上に時間と金がかかることを絶対に頭に叩き込んでおかなければならない。事業計画が大掛かりなものであれば、たとえ売り上げが急増していても、一時的に利益以上の額を投資に回さざるを得ないことを覚悟しておくべきである。
~ハワード・シュルツ~
(16) 僕はハードルが高くなるほど、解決したくなってくるんです。経常利益で1000億円。目指すのはただですから。最大のリスクは充実していないってこと。自分が飽きさえしなければ、絶対勝てる。
~三木谷浩志~
(17) いまの時代、会社が何で稼いでいるかも知らずに会社と運命をともにするのはバカげています。会社の利益にも自分の利益にもなることを考えるのが年収アップへの近道です。
~土井英司~
(18) 自分の利益を最優先に考えているようでは商売は上手くいくはずがない。顧客をないがしろにして、自利を追い求めているところはやがてジリ貧になっていく運命にある。質・量を落とさずに価格を下げる工夫をしなければいけないのに、まず先に質や量を落としてしまう。
~鳥羽博道~
(19) 多くの人々は他人から忠告を受ける。しかし、忠告されることによって利益を得るのは賢者だけだ。
~プブリウス・シルス~
(20) 適正な値段で仕事をすればもうかるよ。だけど、自分だけもうけようなんて狭い了見じゃいけない。仕事を持ち込んでくれた人、仕事がまとまるまでに尽力してくれた人、あらゆる関係者にしっかり利益を還元しなきゃだめだよ。
~岡野雅行~
(21) 人に施したる利益を記憶するなかれ。人より受けたる恩恵は忘れるなかれ。
~バイロン~
(22) 利益を得るために会社を設立し、経営するという点では、私はビジネスマンかもしれないが、将来の計画を作り、新しい製品や会社を夢見るとき、私は理想主義者だ。
~リチャード・ブランソン~
(23) もし、利益の追求が会社の基本的な目的となっていないのであれば、利益がもたらされるというのは偶然の結果でしかありません。利益を上げようと努力しないで、どうやって利益を得ることができるでしょう? 魔法でも使わない限り、そんなことはできません。
~カルロス・ゴーン~
(24) 事業とは何かを問われると、たいていの企業人は利益を得るための組織と答える。たいていの経済学者も同じように答える。この答えは間違いなだけではなく、的外れである。
~ピーター・ドラッガー~
(25) ある分野の第一人者、たとえば優秀なスポーツ選手や有名な芸能人が畑違いの事柄にまで首を突っ込んで、一般大衆に身の施し方をあれこれ指南しようとする風潮に、私は強い違和感を覚える。我々が投資で大きな利益を上げられるからといって、世の中のあらゆる事柄に関して良い助言ができるだろうか? こんな考え方は常軌を逸している。
~ウォーレン・バフェット~
(26) 自分だけでなく仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く相手に与えること。それが幸福になる唯一の道だ。
~アルフレッド・アドラー~
(27) 事業において最も大切なことは、他社とは違う独特の方法で(顧客や社会の)ニーズを満たすことです。ニーズを満たすことから利益が生まれます。利益が先にあって、その後にニーズがあるのではありません。当たり前のことに聞こえるでしょうが、実際には『どうすれば利益を得られるか』と考えるところから事業を始める人が多すぎる気がします。
~マイケル・ポーター~
(28) 社会の利益を増進しようと思い込んでいる場合よりも、自分自身の利益を追求する方が、はるかに有効に社会の利益を増進することがしばしばある。
~アダム・スミス~
(29) 立派な人は正しさを優先し、凡人は自分の利益を優先させる。
~孔子~
(30) 利益以外生み出さない企業は、好ましくない種類の企業である。
~ヘンリー・フォード~