毛利衛のプロフィール
毛利衛(もうり まもる)
・1948年1月29日生まれ、北海道出身。
・宇宙飛行士、科学者。
・科学者としての専門は真空表面科学、核融合炉壁材料、宇宙実験。
Wikipedia
毛利衛の名言 20選
(1) スペースシャトルや国際宇宙ステーションのように、生死を共にするような極限の環境に身を置いた際一番大事なのが思いやりです。一人ひとりが最高の能力を発揮して初めて困難に立ち向かえるという時、仲間が何を考えているかを先んじて理解し、その人が能力を発揮しやすいようにしてあげる。逆に自分が能力を発揮するために相手がサポートしてくれる。宇宙でミッションが成功するかどうかは、この思いやりによる人と人のつながりにかかっています。
~毛利衛~
(2) アメリカの社会を駆動してきたモチベーションは、新大陸とフロンティア精神にあった。島国の日本はその文化や国民性を考えると、新しい挑戦の源は海にあるんですね。海を乗り越えてやってきた知恵や技術が、日本の活性化を促してきた。いま、その海から、科学技術や地球環境を考えていきたい。地球の4分の3は海。陸地ではないんです。
~毛利衛~
(3) 日々新しい技術が生み出されていますが、それを受け入れるのは子供たち新しい世代です。彼らの方が我々よりよほど進化しています。実際、科学リテラシーが低いのは子供たちではなく、むしろ大人の方です。
~毛利衛~
(4) 日本人の特性の中で、私が一番アピールしたいのは、相手の身になって考えることができる「思いやり」の心です。「俺が、俺が」と自己主張するのではなく、常に相手を思いやる。これは日本人が持つ文化のひとつだと思います。
~毛利衛~
(5) 公務員試験の2次試験会場を抜け出して、月面着陸するアポロ11号の中継テレビを見たくらいです。衝撃でした。結局、あれが大きなチャンスだったと思います。自分にとって、瞬間的にどっちが大事なんだ、と。公務員試験はいつでもある。個人のことより人類史上初めての月着陸のほうが、ずっと価値があるんじゃないか、と判断したんです。
~毛利衛~
(6) 昨今、子供たちの「理科離れ」が問題視されていますが、私はまず理科離れという言葉をやめるべきだと思います。あたかも子供に原因があるように聞こえますが、大人が責任逃れをしているにすぎません。
~毛利衛~
(7) 宇宙飛行士はお互いが思いやりの心を持ち、限られた食料や空気、水を分け合っています。地上にいる人はこんなに自然が溢れ、水や空気は十分にあると思っているかもしれません。でも、ちょっと離れれば地球は小さく、そこに70億人もいる。実は地球自体がまさに「宇宙船地球号」で、宇宙ステーションと同様のぎりぎりの環境に近づいているのです。それなのに資源の奪い合いをしていたら、共倒れになってしまう。
~毛利衛~
(8) 科学というのは、自然や人間を理解するために生まれました。しかし、21世紀のいま、ヒトゲノムが研究し解明され、人間の遺伝情報が詰まった4つの塩基の組み合わせで、いくらでも人間という生物が変わることが分かった。神様がつくり、人間は特別だと思って進歩させてきた科学が、人間は他の生命と変わらない、ということを証明することになったんです。
~毛利衛~
(9) 科学者の醍醐味は、「ほかの人が思いつかないようなことを自分がしているのかもしれない」というワクワク感にあります。そして、それが結果として周りの人に評価されると嬉しいのです。
~毛利衛~
(10) 宇宙から日本を再認識すると同時に、地球の「小ささ」にも思いが及びました。1周するのにわずか90分。地球を外から見れば空気も水もつながっている。そんな小さなところで、国同士が争うことはないんじゃないかと。
~毛利衛~
(11) 飛行士はだいたい、「地球が見たい」って答えるそうです。でもわたしは太陽。核融合の研究などをしていたからですが、実際に見たら、漆黒の闇に浮かぶ、エネルギーの塊ということだけを実感しました。
~毛利衛~
(12) 私が理科を好きになったのは、小学5、6年生のときの担任の先生による影響が大きいと思います。学校を出たばかりの先生で、教科書以外の理科実験にも熱心でした。おかげで私は理科が好きになったし、勉強するのも一段と楽しくなりました。
~毛利衛~
(13) 企業は胸を張って、それぞれの得意分野、自社の技術のこれはすごいというところをもっとアピールすればいいと思います。日本の技術レベルは圧倒的に高いのですから、自信を持っていいのです。
~毛利衛~
(14) 挑戦することに、年齢は関係ないですよ。90歳でカンバスに向かう老芸術家だっている。精神的な年齢に、老いも若いもないんです。92年、44歳で宇宙に飛び出し、その後、およそ8年間のブランクを経て、再び宇宙へ再挑戦しました。52歳で飛んだ2回目は、11日間宇宙に滞在しました。多くの人から、何かにチャレンジするときに、気持ちが続かないと聞きますが、それは、心の底から、おもしろがらないからじゃないでしょうか。
~毛利衛~
(15) ギリギリのことをやるとすごく嬉しいんですね。それを乗り越えられると、すごい喜びに変わるし、まあ少しでもその可能性が、残ってると信じて、励んでいきたいと思ってますけど。
~毛利衛~
(16) 経営者の方々には、もう一段上を目指してほしい。今後どんな社会を描き、そのためにはどう貢献して行くのか。単なる利益追求や科学技術の普及にとどまらず、人類社会がより良く健全に発展していくことに寄与してほしいと思います。
~毛利衛~
(17) 月は太陽に照らされて光る。他者があって自分があるという、その深みに惹かれたのです。宇宙船から見る下弦の月。あれは一生忘れません。人とつながってこそ、自分がある。人生もそうありたいですね。
~毛利衛~
(18) お父さんは、出張に行ってくる。
~毛利衛~
(19) 宇宙飛行士の場合は、想定内のことはやれるのが当然で、想定外のことをどれだけやれるかが面白い部分です。宇宙空間では小さなミスでも命取りになりかねませんから、地上ではありとあらゆる事態を想定してトレーニングします。それでも想定外のことが起きます。そんなときいかに対処するかが一番ワクワクするところです。なぜそんなふうに考えるのかといえば、訓練で散々失敗させられるからです。いい意味で失敗に慣れ、それを糧に新たに挑戦する気持ちを持てるからだと思います。
~毛利衛~
(20) 宇宙からは、国境線は見えなかった。
~毛利衛~