土光敏夫のプロフィール
土光敏夫(どこう としお)
・1896年9月15日 – 1988年8月4日(91歳没)
・岡山県御野郡大野村(現在の岡山市北区)出身。
・昭和時代の日本のエンジニア、実業家。
Wikipedia
猛烈サラリーマン、生活は質素
土光敏夫さんは1920年に大学を卒業、東京石川島造船所(現IHI)に入社します。芝浦製作所(現東芝)との共同会社に出向し、「土光タービン」とあだ名をつけられる猛烈サラリーマンぶりで有名になりました。
経営難におちいった石川島重工業、東京芝浦電気の社長に就任して再建に成功し、その力量が広く認められます。経団連会長を務めたのち、81年には第2次臨時行政調査会の会長に就任。国鉄・電電公社・専売公社の3公社民営化を進め、行政改革で指導的な役割を果たしました。
一汁一菜の質素な生活で、「メザシの土光さん」と呼ばれ庶民に親しまれました。
土光敏夫の名言 30選
(1) さびつくより、すりきれるほうがまし。
~土光敏夫~
(2) コストダウンにはタネ切れはない。
目のつけどころとやり方次第。
~土光敏夫~
(3) 本来の情報は天然色なのだが、幹部の持つ情報は単色情報になりがち。
そんな薄まった情報に基づいて判断したら大変。
単色情報を天然色情報に戻すためには、自らの足で現場を歩き、自らの目で現場を見て、現場の空気を味わい、働く人々の感覚に直に触れること。
~土光敏夫~
(4) 真実を敬語で覆うことをやめること。
率直さを敬語で失うことをやめること。
中央への、上司への敬語過剰は排すること。
~土光敏夫~
(5) 群がる障害に耐え、隘路を乗り越える過程で、真の人間形成が行われる。
艱難汝を玉にす。
そして艱難を自らに課し続ける人間のみが、不断の人間成長を遂げる。
~土光敏夫~
(6) 専門家が深く進むのは当然だが、狭くなるとは不可解だ。
ほんとうに深まるためには、隣接の領域に立ち入りながら、だんだん幅を広げてゆかねばならない。
深さに比例して幅が必要になる。
つまり真の専門化とは深く広くすることだ。
そうして、この深く広くの極限が総合化になるのだ。
~土光敏夫~
(7) 『運』というものは、そんなときにむいてくるものである。
事業には運をかけねばならないことがある。
その場合には、いかにして決定するかではなく、ただ決断することがたいせつなのだ。
~土光敏夫~
(8) 文書や電話では、相手の真意をつかんだりニュアンスをとらえることができない。
重要なことなら千里を遠しとせず飛んでこいというのも、目がどれほど光っているかを確かめたいからなのだ。
~土光敏夫~
(9) 会社の組織図は、社長をいちばん上に、次に役員、部長、課長と下に書いていあるが、あれはいけないと思う。
会社の組織は、本来、太陽系みたいなもので、太陽を中心に、いろいろの惑星が自転しながら軌道を描いて回っているべきだ。
仕事上では、社長も社員も同格なのである。
その同格という意識を持つには、ディスカッションするのがいちばんいい。
『チャレンジ・レスポンス』は、そのディスカッションシステムでもある。
~土光敏夫~
(10) 上から下まで、全従業員と話し合う楽しみがあった。
この工場めぐりで、はじめて知ったのだが、東京に近い川崎ですら、今まで一度も社長が来たことがない、という工場があったのには驚いた。
彼らは、私を『オヤジ、オヤジ』と呼んで歓迎してくれ、のちには私の自宅に遊びに来る者もあった。
~土光敏夫~
(11) おれは雇われてきた。
東芝では一番の後輩なので、よろしく頼む。
~土光敏夫~
(12) 地獄の底から、これからの日本を見てるからな。
~土光敏夫~
(13) 成功の要因は、会社の中での時間中になく、私生活での時間中にあるというわけだ。
会社で頭を使ったり努力したりするのは、あたりまえで、大部分の人がそうしているのだ。
ところが、家に帰ってからの時間をどう使っているかが、だんだん差をつけてくる。
~土光敏夫~
(14) 人間関係、たとえば使う立場と使われる立場のむずかしさは、生半可の組織論なんかで解決できるものではない。
そこにはナマの人間が介在するからである。
このむずかしさを切り抜けてこれた先人たちが信望してきた行動の規範はなにか。
私はそれを「使われる立場にいるときには使う立場を察し、使う立場にいるときには使われる立場を思いやる」ということではなかったかと思う。
~土光敏夫~
(15) 会議の要諦は気軽にやることだ、立ったままでも会議はやれる。
~土光敏夫~
(16) 上司がその椅子にしがみついていたら部下は育たない。
自分はいつでも転出できるように後継者を育てよ。
~土光敏夫~
(17) 部下は上司のうしろ姿を学ぶ。
上司が真剣に仕事に打ち込むことが最上の教育である。
~土光敏夫~
(18) 人間には人間らしい仕事をさせよ。
~土光敏夫~
(19) 幸せというのは自分で作るものだ。
決して他人から与えられるものじゃない。
~土光敏夫~
(20) 行動となって現れないような思考は無用であり、時には有害でさえある。
~土光敏夫~
(21) 人によっては失敗を契機として転身することもあるし、旧弊をかなぐり捨てて悟ることもある。
とにかく人間は変わるという一事を忘れてはならない。
~土光敏夫~
(22) 自分は聞いていない。
誰かがやってくれるだろう。
組織のエネルギーを燃焼させるために、まずこの二つの言葉を追放しよう。
~土光敏夫~
(23) 会社に来て自分の仕事をすることが、極上の道楽である。
~土光敏夫~
(24) 信頼される人というのは、相手の立場になって考える人、約束を守る人、言うことと行うことを一致させる人、結果をこまめに連絡する人、相手のミスを積極的にカバーする人だ。
~土光敏夫~
(25) 僕は人間像なんて嫌いだ。個性を持って人間らしく生きればいい。
松の木なら松の木に育てたらいい。
悪い枝を切り、虫がついたらとってやり、肥やしをやる。
それが教育であり、松の木を杉の木に育てる必要は全くない。
~土光敏夫~
(26) 今日という日に全力を傾ける。
今日一日を有意義に過ごす。
これが私の座右の銘である。
~土光敏夫~
(27) 肯定的態度とは相手の発言をどこに賛成しようかと考える姿勢を言う。
その底には思いやりがある。
否定的態度とは相手の発言をどこに反対しようかと考える姿勢を言う。
その裏には自己防衛や自己顕示がある。
相手の提案には心から認めてあげることを惜しんではならない。
~土光敏夫~
(28) 分かっていてもやらないのは、分かっていないのと同じだ。
やっても成果が出ないのは、やらないのと同じだ。
~土光敏夫~
(29) 「活力=知力×(意力+体力+速力)」。
活力は単なる馬力ではない。
そのベースは知力。
だが活力にとって、知力は必要な条件だが、十分な条件ではない。
十分な条件とは、その知力を成果として結実させる行動力。
その行動力の重要な要素が、意力・体力・速力。
~土光敏夫~
(30) 人生には予期せぬ落とし穴がついて回る。
~土光敏夫~