利根川進のプロフィール
利根川進(とねがわすすむ)
・日本の生物学者。
・マサチューセッツ工科大学教授(生物学科、脳・認知科学科)、ハワード・ヒューズ医学研究所研究員、理化学研究所脳科学総合研究センターセンター長、理研-MIT神経回路遺伝学研究センター長。
・1987年、V(D)J遺伝子再構成による抗体生成の遺伝的原理の解明によりノーベル生理学・医学賞を受賞した。
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利根川進の名言30選
(1) 脳は、Plasticity(可塑性)といって、学習や経験を通じて脳のProportionが変化するという特徴がある。モノリンガルとバイリンガル、マルチリンガルではこのPlasticityのおかげで脳の形が変わってくる
~利根川進~
(2) 若ければ若い分だけ変化しやすくて、年を取ってくるとPlasticity(可塑性)は失われていくんだよね。だから、小さいうちから多言語の刺激を入れてあげたほうが、習得は早い
~利根川進~
(3) Artificial Intelligenceの世界には、2045年問題というのがあって、あと30年もするとコンピューターは人間よりも高度な感情を持つようになると言われている
~利根川進~
(4) サイエンスの世界ではもう英語なしでは、研究もできないでしょう。僕のところにもたまにアラビア語とかでメールがくるけど、何書いてあるかわからないから、当然返信しないよね
~利根川進~
(5) 日本はムラ社会だから、この人が何をしたかという実績よりも、どこにいるのかで人が評価される。そうすると「東大の教授になる」ということがゴールになっちゃう
~利根川進~
(6) 自分がやりたいことが、アメリカに来ないと出来なかった。日本で研究をしたくても、分子生物学っていう分野はアメリカでしかやってなかった
~利根川進~
(7) MITを見ていても、日本の学部生は1学年に1人くらいしかいない。本当に少ない
~利根川進~
(8) 図書館なんかも24時間開いていて、自分の机もそこにあっていつでも勉強できる。ご飯なんかもカフェテリアがあって、ローストビーフでもチキンの丸焼きでもなんでもある。当時はまだ日本の食生活は貧しかったから、地上のパラダイスのようだった
~利根川進~
(9) 差別はどこにでもある。AmericanがNon-Americanを差別したり、ユダヤ人がNon-ユダヤ人を差別したり。性別による差別。卒業大学による差別。別に日本人だからって特別差別されるわけではない
~利根川進~
(10) 結局、常に自分が興味が持てることをやりたかったから、変えただけのことだ。それからノーベル賞までもらって上り詰めてしまい、だんだん追求することが少なくなっていき、面白くなくなってきた。別に失うものなんかなかったんだよね。新しい分野に行ったほうが、ずっと得られることが大きいと思ったんだ
~利根川進~
(11) カルチャーショックになるのは、ちゃんと目的をもっていないからじゃないのか。目的があれば、日々その目的をどうやって達成するか、ということに忙しいはずから、カルチャーショックなんて考えている暇はないと思う
~利根川進~
(12) 私は、いつも『世界一の生化学者になってやる』と考えていて、それを実現することに忙しかった。あまり文化の違いとか、つまらないことを考えている暇はなかった
~利根川進~
(13) 理研BSIのセンター長として、どうしたら優れたPIを海外から日本に呼べるか、絶えず腐心しています。国際舞台における論文成果競争で日本がより大きな存在感を示すことを願っているからです
~利根川進~
(14) 日本の大学ではいまだに学部や学科の壁が、学際的な脳研究の推進を阻む壁になっています。日本が世界の脳研究の先頭に立とうとするなら変革が必要です
~利根川進~
(15) 日本は研究室主催者(PI)に海外からの人材を迎え、国際化に努めています
~利根川進~
(16) 理研BSIでは世界のトップの研究者を積極的にリクルートしてきました。BSIはPIがよりリスクの高い研究にも取り組めるよう、PI自身が獲得する外部競争的資金以外に資金を提供しています。最近の厳しい研究資金状況においては、大きな魅力となっているのではないかと思います
~利根川進~
(17) 脳深部刺激による治療法を確立するためには、まず特定の脳疾患にかかわる脳の領域や神経回路がどこなのか、モデル動物を用いて詳細に調べることが必要でしょう。それによって実際の患者において、対応する脳領域に狙いを定めることが可能になります
~利根川進~
(18) できるだけ生体を傷つけない非侵襲的な治療法を開発することが求められています。このためには神経科学者、技術者や物理学者による異分野間の協力が欠かせませんが、近年の脳科学の進歩を考慮すれば、今から20~30年のうちに非侵襲的で特定の脳領域だけをターゲットにする治療法が実現するでしょう
~利根川進~
(19) 科学者として、私たちは研究成果がどう応用されるかについて敏感になり、倫理の一線を越えないようにしなければなりません
~利根川進~
(20) 回復させるべき脳の領域にターゲットを絞った精神・神経疾患の治療法を可能にする二つの研究領域があります。幹細胞移植と脳深部刺激です
~利根川進~
(21) 科学者が脳機能の研究のために開発した技術でも、医療関係者は、疾患治療への応用を望むかもしれません。ほかにも人間の認知操作に利用できるかを考える方々がいるかもしれません
~利根川進~
(22) 私たちが新たに開発する技術がもたらす利益と、それが誤用される可能性について、政治家や議員はもちろん、一般の人々とも対話を積極的に進める必要があります
~利根川進~
(23) 神経・精神疾患の治療法はまちがいなく進歩すると私はみています。しかし研究計画でしばしば説明されているような短いタイムスケールでは達成できないでしょう
~利根川進~
(24) 新しい技術の発展には、それが誤用される危険性もついて回ります
~利根川進~
(25) われわれ科学者は、自分たちの成果がどういう結果につながる可能性があるのか、もっと高い意識を持たなければなりません
~利根川進~
(26) アルツハイマー病の新薬開発に関する研究は受け入れられやすい。しかし、まず健康な脳がどのように働いているかを理解した上で、アルツハイマー病のような神経疾患脳で起きている問題を理解しなければ、新薬の開発にはつながりません
~利根川進~
(27) 理研BSIセンター長として、私は脳科学における基礎科学の重要性をずっと説いてきました
~利根川進~
(28) 私はBRAINイニシアチブを強く支持しています。このプロジェクトがヒトの脳の機能地図作成に向けた特別な研究資金によって支えられているからだけではなく、具体的にどのような研究を行うべきかの決定権が、研究者にゆだねられているからです
~利根川進~
(29) BRAINイニシアチブは脳科学を第一線で牽引してきた研究者たちが、その立案の段階から積極的に関わってきました。研究者たちは、研究対象とすべき領域、現時点で適応できる手法や技術、プロジェクト全体の目標などについて、ワークショップなどの場で議論を重ねてきたのです
~利根川進~
(30) MRIをはじめとする現在のイメージング技術は、神経回路の構造や経路と脳機能をリンクさせる程度の解像度であり、今がまさに革新的な脳イメージング技術を生み出す時機にあると私は考えます
~利根川進~