武者小路実篤の名言30選｜心に響く言葉

(1) この道より我を生かす道はなし、この道を行く。

(2) 人間が死ぬ時の言葉は美しいと言われているのも、人間は死ぬ時は、自分のことを考えず、あとのことを考えるからである。

(3) 誰もが見て、これでこそ人間だと思う一個の人間、自分はそういう人間を実に愛する。

(4) 自分を信じて行かなければいけない。教わるものは遠慮なく教わるがいいが、自分の頭と眼だけは自分のものにしておかなければいけない。

(5) 尊敬すべき幸福な人は、逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、心配しても始まらないことは心配せず、自分の力のないことは天に任せて、自分の心がけをよくし、根本から再生の努力をする人である。

(6) 僕は運命を信じないのです。ただ実力を磨くことだけを信用しているのですよ。

(7) 色と言うものはお互いに助けあって美しくなるものだよ。人間と同じことだよ。どっちの色を殺しても駄目だよ。どの色も生かさなければ。

(8) 僕が信用する人はどんな時でも、本音のあり場所を示す人だ。本当のことがわからない時は、わからないとはっきり言える人だ。

(9) 本当にころがつた者は起き上がる時は何か得をしてゐる。

(10) あるがままにて、満足するもの万歳。

(11) 僕はいい画や字を見ると、自分より優れた人間がこの地上に生きていたことをはっきり知って、ありがたくなり、自分も負けていてはすまないと思う。

(12) すぐれた人間は、いざという時が来ないでも、いつも全力を出して仕事をしている。

(13) この世の中には色々の不幸がある。しかしその不幸からよきものを生み出そうとし、また生み出し得るものは賢い人である。

(14) この世に生きる喜びの一つは、人間の純粋な心にふれることである。

(15) 自分で幸福を感じている人は、それだけで満足し感謝するが、自分が幸福を感じないものは、他人に尊敬されたかったり、他人に報酬を求めたりする傾向になりやすい。

(16) 才能で負けるのはまだ言い訳が立つ、しかし誠実さや、勉強、熱心、精神力で負けるのは人間として恥のように思う。他では負けても、せめて誠実さと、精神力では負けたくないと思う。

(17) ものになるならないは、実に一寸した処で決まるのだ。昨日までものにならなかった人が、今日ちゃんとものになっていた。そう言う事実を自分は何度か見た。

(18) 心の美しい者は、皆に愛されるのは事実である。そして恐らく運命にも愛されるであろう。

(19) もう一歩。いかなる時も自分は思う。もう一歩。今が一番大事なときだ。もう一歩。

(20) 何にも特色がなくとも正直に働く人は、それは新しい世界の基礎になる。

(21) 人生と言うものは、思わぬ時に道がひらけたり、閉じたりするものだ。

(22) 自然、必然、当然。三つのものの、合一する道を歩く確かさ。

(23) 結婚は早すぎてもいけない、おそすぎてもいけない、無理が一番いけない、自然がいい。

(24) どこまでも勝ちぬき、どこまでも生きぬくためには、勇敢であることが必要なのだ。そして勇敢の第一の条件は生命を捨てるのを恐れずに戦うということだ。それも弱者のため、自分の保護を要求する人のために身を犠牲として戦う。これが勇敢なものの特質である。

(25) 自分の力に合うことだけしろ、その他の事は、おのずと道が開けてくるまで待て。

(26) 自分でも何かのお役に立つのだ。このことは喜びである。この喜びは自分の一生が、無意味でないことを示している。このことを幸福に感じるのである。

(27) よき友を持つものは、自分の方でもよき友に、なれるものでなければならない。自分だけが得することは、不可能である。

(28) 心配しても始まらないことは心配しない方が利口だ。心配すべきことを心配しないのはよくないが、それも大胆に、いじけずに心配すべきだ。

(29) 人生は楽ではない。そこが面白い。

(30) 何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか。家のためですか。親のためですか。夫のためですか。子のためですか。自己のためですか。愛するもののためですか。愛するものを持っておいでですか。