ニッコロ・マキャベリの名言30選｜心に響く言葉

(1) 困難な時代には、真の力量を備えた人物が活躍するが、太平の世の中では、財の豊かな者や門閥に支えられた者が、わが世の春を謳歌することになる。

(2) 人間の意見なるものがいかに偽りに満ち、いかに誤った判断でゆがめられているかは、あきれ返るほどである。

(3) 長所は必ず、短所を伴う。

(4) 自らの安全を自らの力によって守る意思を持たない場合、いかなる国家といえども、独立と平和を期待することはできない。

(5) 好機というものは、すぐさま捕まえないと、逃げ去ってしまうものである。

(6) 謙譲の美徳を持ってすれば、相手の尊大さに勝てると信ずるものは、誤りを犯すはめに陥る。

(7) 弱体な国家は、常に優柔不断である。

(8) 相手を、どんなことにしろ、絶望に追い込むようなことは、思慮ある人のやることではない。

(9) 民衆は群れを成せば大胆な行為に出るが、個人となれば臆病である。

(10) 一個人の力量に、頼っているだけの国家の命は短い。

(11) なぜ、人々の心に自由に生きることへの強い愛着が生まれてくるのか、という問いへの答えは簡単である。歴史上、自由を持つ国だけが、領土を拡張し経済的にも豊かになったからである。

(12) 権力を持った人々の間でも、最近に与えた恩恵によって、以前の怨念が消えるなどと思う人がいたならば、その人は取り返しのつかない誤りを犯すことになる。

(13) 恩恵は、人々に長くそれを味わわせるためにも、小出しに施すべきである。

(14) 武装せる予言者は勝利を収めることができるのであり、反対に、備えなき者は滅びるしかなくなるのだ。

(15) 決断に手間取ることは、これまた常に有害である。

(16) 他社を強力にする原因を作るものは、自滅する。

(17) 別の人格を装うことは、場合によっては賢明な方法になることがある。

(18) 衆に優れた人物は、運に恵まれようと見放されようと、常に態度を変えないものである。

(19) 為政者であろうと指導者と呼ばれようと、支配者の存在しない社会は、あったためしはないのである。

(20) 祖国の存亡がかかっているような場合は、いかなる手段もその目的にとって有効ならば、正当化される。

(21) 人の運のよしあしは、時代に合わせて行動できるか否かに、かかっているのである。

(22) 君主たるものは、才能ある人材を登用し、その功績に対しては、十分に報いることも知らねばならない。

(23) 頭にしかと入れておかねばならないのは、新しい秩序を打ち立てるということくらい、難しい事業はないということである。

(24) 人間にとって最高に名誉ある行為は、祖国のために役立つことである。

(25) 人は、ほとんど常に、誰かが前に踏みしめていった道を歩むものである。

(26) 一度でも徹底的に侮辱したり、手ひどい仕打ちを与えたことのあるものを、重要な任務につかせてはならない。

(27) 一軍の指揮官は、一人であるべきである。

(28) 君主は、自らの権威を傷つける恐れのある妥協は、絶対にすべきではない。

(29) 時軍の力と敵の力を、ともに冷静に把握している指揮官ならば、負けることはまずない。

(30) 個人でも国家でも同じだが、相手を絶望と怒りに駆り立てるほど、痛めつけてはならない。