教養って、なんだかんだいって大事ですよね。「そんなもの、生きて行くために何の役にも立たないじゃないか」という見方もあるかもしれません。ですが、自分なりの価値基準をもってことにあたるために、さまざまな分野の知識を吸収して考えを深めることは、自身の成長につながります。教養は、一見すると不必要な回り道のようですが、実は生きる上で意外と近道になっているのかもしれません。
世の先輩たちは、教養についてさまざまな見方をしています。単に知識として持っているだけでは役に立たず、その人の人格に根ざしてこそ教養はその強みを発揮すると考える人もいます。教養は重要だという考えもまた、教養によって培われたりしているようです。なんだか深いですね。あなたもこの機会に、先輩方の名言に触れて、教養について考えてみませんか? それでは、ごいっしょにどうぞ。
教養に関する名言 30選
(1) 教養ある人間は、勉強し続けなければならないということを自覚している。
(2) 人は、より賢明に優しくなるにつれ、他者への寛容さを深めていく。
(3) 自分の専門としていることに、自分は影響されていないと思っているかもしれないけど、それは大嘘です。何かをやって、それが自分のものになっていたら、その人は必ずそういう人間になっている。
(4) いかなるすぐれた大学でも、そこで修得する知識は、人生から学ぶものにくらべれば一割にも満たない。
~ロバート・アンダーソン~
(5) 学問の事業は井を掘るがごとし。泉に及ばざれば、井を棄つると同じ。
(6) 常識の有無は教育の有無によらない。
(7) この世に、粘り強さに勝るものはない…教養? 世の中は教養ある浮浪者であふれている。粘り強さと断固たる信念だけが、無限の力を持つ。
~カルビン・クーリッジ~
(8) 笑い。これは、つよい。文化の果(はて)の、花火である。理智も、思索も、数学も、一切の教養の極致は、所詮(しょせん)、抱腹絶倒の大笑いに終わる。
(9) 簡素な生活のすばらしさ。人工的な社会の束縛と偽善が、人間を無気力にし、堕落させること。この思想は、ルソーが主張して以後、教養のあるひとびとの心からけっして消し去ることのできないものとなった。
(10) 教育とは自然の性、すなわち天性に従うことでなければならない。国家あるいは社会のためを目標とし、国民とか公民になす教育は、人の本性を傷つけるものである。
(11) 教養とは『何が大事で何が大事でないか』という価値判断、『絶対いる』『あったらいい』『端的になくていい』『絶対あってはならない』というのを即断せずに持続させるのに必要な『知性の体力』である。
(12) 自分が不幸なとき、他の人たちを非難するのは無教養者、自分自身を非難するのは教養の初心者、そして他人をも自分をも非難しないのが本当の教養人である。
~エピクテトス~
(13) 学ぶことを止めてしまった人は年老いる。学び続ける人はいつまでも若い。
(14) 本当の教養とは、知識を仕入れるよりも、自分なりの見方、考え方を獲得することではないだろうか。
~佐伯啓思~
(15) 尊敬される人とは感情を理性でコントロールできる人。知識や教養のない人は、感情的になって、何の手立てもできない。
(16) 感謝の念は教養の結実である。
~サミュエル・ジョンソン~
(17) 品格と教養は必要。でも、精神はガキのままでいた方がいい。
~山本耀司~
(18) 教養は培養である。それが有効であるためには、まず生活の大地に食い入ろうとする根がなくてはならない。
~和辻哲郎~
(19) 賢者とテーブルに向かい合って一対一の会話は、10年間にわたる読書勉強にまさる。
(20) 教養とは『生きていくために身につけるべき機能』のことである。知識として暗記したものは教養ではない。
~野村萬斎~
(21) 貧困が犯罪を生む母であるとすれば、知性の欠如はその父である。
~ジャン・ド・ラ・ブリュイエール~
(22) 学校や大学の教師は、個人を教育することはできない。ただ、種を教育するだけである。
~ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク~
(23) 教養の源泉は好奇心。
(24) 教養ある人間は、他の人格を尊重し、したがって、常に寛大で柔和で腰が低いものである。
(25) たとえ教養があり、しっかりした判断力があり、考えが理知的であっても、心を打ち込んで思考し行動することを知らないうちは、隠れた才能の存在は、誰にもわからない。本人ですら知らないのだ。
(26) 教養なんてものは、シャツと同じで時には脱ぎ捨てることもできなきゃ。汚れた教養ほど困るものはありません。
(27) 真の教養とは、独学で身につけるものなのです。
(28) 真の教養とは、人類の有する偉大な著作に親しむことによって得るものです。
(29) 物知りの馬鹿は、無学の馬鹿よりもお馬鹿さんですよ。
~モリエール~
(30) 世の中で一番みじめなことは、人間として教養のないことです。