自省録の情報
自省録(じせいろく)
・第16代ローマ皇帝のマルクス・アウレリウス・アントニヌスが政治家としての日々の悩みや自らの行動を省みる言葉などを書き留めた12巻から成る備忘録である。
・公文書ではなく、あくまでも個人的に日々書き留めたメモ書き、覚書であり、後世に12巻に分け出版されることを前提としていないため、書物として見た場合、論理の飛躍や前提条件を省略するなどの特徴が見られ、内容も一貫性や連続性はない。
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自省録の名言25選
(1) 名誉を愛する人は他人の行為の中にあると考える。快楽を愛する人は自分の感情の中にあると考える。悟った人は自分の行動の中にあると考える。
~『自省録』~
(2) この世においては汝の肉体が力尽きぬのに魂が先に力尽きるのは恥ずべきことではないか。
~『自省録』~
(3) われわれの人生とはわれわれの思考が作りあげるものに他ならない
~『自省録』~
(4) 「このキュウリは苦い」ならば捨てるがいい。「道にイバラがある」ならば避けるがいい。それで充分だ。「なぜこんなものが世の中にあるんだろう」などと付け加えるな。そんなことを言ったら自然を究めている者に笑われるぞ。
~『自省録』~
(5) 見よ。平安な敬虔な生涯を送るために克服しなければならないことのいかに少ないことか。
~『自省録』~
(6) 真実は君の顔に書いてあるし声にもあらわれる。恋人同士が目を見るだけであらゆることがわかりあえるのと同じくやがてわかることなのだ。
~『自省録』~
(7) 未来を思い煩うな。必要あらば現在役立ちうる知性の剣にて十分に未来に立ち向かわん。
~『自省録』~
(8) 幸福はその人が真の仕事をするところに存す。
~『自省録』~
(9) 良い人間のあり方を論じるのはもう終わりにしてそろそろ良い人間になったらどうだ。
~『自省録』~
(10) 空中に投げられた石にとって落ちるのが悪いことではないし昇るのが良いことでもない。
~『自省録』~
(11) それは不運ではない。むしろ、それに気高く耐えることが幸運である。
~『自省録』~
(12) エメラルドは人に褒められなくてもその価値を失わない。
~『自省録』~
(13) 一つ一つの行動を人生最後のもののごとく行え。
~『自省録』~
(14) 人の一生は短い。君の人生はもうほとんど終わりに近づいているのに、君は自分に尊敬をはらわず、君の幸福を他人の魂の中に置くことをしているのだ。
~『自省録』~
(15) 事物はそれ自体いかなるものであるか、その素材、原因、目的に分析してみるべきである。
~『自省録』~
(16) 何かをするときいやいやながらするな、利己的な気持からするな、無思慮にするな、心にさからってするな。君の考えを美辞麗句で飾り立てるな。余計な言葉やおこないをつつしめ。
~『自省録』~
(17) 他人のなすあらゆる行為に際して自らつぎのように問うてみる習慣を持て。「この人はなにをこの行為の目的としているか」と。ただし、まず君自身から始め、第一番に自分を取調べるがいい。
~『自省録』~
(18) 君は理性を持っているのか?「持っている。」それならなぜそれを使わないのか。もしそれがその分を果しているならば、そのうえ何を望むのか。
~『自省録』~
(19) 哲学が君をつくりあげようとしたその通りの人間であり続けるように努力せよ。神々を畏れ、人々を助けよ。人生は短い。地上生活の唯一の収穫は、敬虔な態度と社会を益する行動である。
~『自省録』~
(20) もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ。
~『自省録』~
(21) 君がなにか外的の理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ。
~『自省録』~
(22) 今後なんなりと君を悲しみに誘うことがあったら、つぎの信条をよりどころとするのを忘れるな。曰く「これは不運ではない。しかしこれを気高く耐え忍ぶことは幸運である。」
~『自省録』~
(23) ねに、そしてできることならあらゆる場合において、自分の思念に物理学、倫理学、論理学の原理を適用してみること。
~『自省録』~
(24) たとえば睡気、暑気、食欲不振。以上のいずれかのために不機嫌になった場合には、自分にこういいきかせるがよい。私は苦痛に降参しているのだ、と。
~『自省録』~
(25) 罪を犯す者は自分自身にたいして罪を犯すのである。不正な者は、自分を悪者にするのであるから、自分にたいして不正なのである。
~『自省録』~