吾輩は猫であるの情報
吾輩は猫である(わがはいはねこである)
・夏目漱石の長編小説であり、処女小説である。
・1905年(明治38年)1月、『ホトトギス』に発表され、好評を博したため、翌1906年(明治39年)8月まで継続した。
・「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」という書き出しで始まり、中学校の英語教師である珍野苦沙弥の家に飼われている猫である「吾輩」の視点から、珍野一家や、そこに集う彼の友人や門下の書生たち、「太平の逸民」の人間模様が風刺的・戯作的に描かれている。
Wikipedia
吾輩は猫であるの名言30選
(1) 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(2) 吾輩は猫ながら時々考える事がある。教師というものは実に楽なものだ。人間と生まれたら教師になるに限る。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(3) 縁とは不思議なもので、もしこの竹垣が破れていなかったなら、吾輩は遂に路傍に餓死したかも知れんのである。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(4) 吾輩は人間と同居して彼等を観察すればする程、彼等は我儘なものだと断言せざるを得ない様になった。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(5) その後色々経験の上、朝は飯櫃の上、夜は炬燵の上、天気のよい昼は椽側へ寐る事とした。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(6) 元来人間というものは、自己の力量に慢じて皆んな増長している。少し人間よりも強いものが出て来て窘めてやらなくてはこの先どこまで増長するか分らない。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(7) いくら人間だって、そういつまでも栄える事もあるまい。まあ気を永く猫の時節を待つがよかろう。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(8) 御馳走を食うよりも寝ていた方が気楽でいい。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(9) 人間もこの位偏屈になれば申し分はない。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(10) こんなところを見ると、人間は利己主義から割り出した公平という念は猫より優っているかも知れぬが、智慧は却って猫より劣っている様だ。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(11) 元来人間が何ぞというと猫々と、事もなげに軽侮の口調を以て吾輩を評価する癖があるは甚だよくない。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(12) 凡ての安楽は困苦を通過せざるべからず。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(13) 得難き機会は凡ての動物をして、好まざる事をも敢えてせしむ。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(14) 近頃は外出する勇気もない。何だか世間が慵うく感ぜらるる。主人に劣らぬ程の無性猫となった。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(15) 一方で自分の境遇と比べてみて羨ましくもあるが、一方では己が愛している猫がかくまで厚遇を受けていると思えば嬉しくもある
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(16) この冒険を敢てする位の義侠心は固より尻尾の先に畳み込んである。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(17) 他人の出来ぬ事を成就するのはそれ自身に於いて愉快である。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(18) 猫の足はあれども無きが如し、どこを歩いても不器用な音のした試しがない。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(19) 無駄骨を折り、無駄足を汚す位は猫として適当のところである。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(20) して見ると主人に取っては書物は読む者ではない眠を誘う器械である。活版の睡眠剤である。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(21) 吾輩目下の状態は只休養を欲するのみである。こう眠くては恋も出来ぬ。
~夏目漱石『吾輩は猫である』
(22) 世に住めば事を知る、事を知るは嬉しいが日に日に危険が多くて、日に日に油断がならなくなる。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(23) 吾輩は眠る。休養は敵中に在っても必要である。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(24) 贅沢は無能の結果だと断言しても好い位だ。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(25) 彼等のあるものは吾輩を見て時々あんなになったら気楽でよかろうなどと云うが、気楽でよければなるが好い。そんなにこせこせしてくれと誰も頼んだ訳でもなかろう。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(26) 世の中に退屈程我慢の出来にくいものはない、何か活気を刺激する事件がないと生きているのがつらいものだ。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(27) 鏡は己惚の醸造器である如く、同時に自慢の消毒器である。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(28) 試験してみれば必ず失望するにきまってる事ですら、最後の失望を自ら事実の上に受取るまでは承知出来んものである。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(29) 人間にせよ、動物にせよ、己を知るのは生涯の大事である。己を知る事が出来さえすれば人間も人間として猫より尊敬を受けてよろしい。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~
(30) 無理を通そうとするから苦しいのだ。つまらない。
~夏目漱石『吾輩は猫である』~